・修理するのにはどの接着剤を使えばいい?
こんな悩みを解決します。
・ラブドール愛好歴13年
・20体以上の里返りを経験
・現在6体のラブドールと同棲中
どうも、ラブドールマニアです。
今回は、ラブドールの裂けに使える接着剤について解説します。
ラブドールが裂けた場合の接着剤は?
結論ですが、一般的にラブドールの裂けに使われる接着剤は主に次の二つです。
TPEラブドール→セメダイン(Cemedine) 超多用途接着剤 スーパーX クリア P20ml AX-038
シリコンラブドール→信越シリコーン 万能シーリング剤 100ml 透明 KE45T-100
なぜこれらの接着剤が良いとされているのか、それぞれ解説していきます。
TPEラブドールの接着について
TPEラブドールが裂けた際の接着には、主に次の方法が用いられます。
・有機溶剤による溶融接着
・はんだごてなどを用いた熱溶着
接着剤による接着
TPEラブドールには柔軟性を持たせるために可塑剤(オイル)が含まれています。これが染み出てくることによって接着剤による接着が難しくなります。
また、TPE素材は柔らかく弾力性があります。普通の接着剤は乾燥すると硬化するため、その柔軟性を追従できません。
その問題をカバーするのが、セメダイン(Cemedine) 超多用途接着剤 スーパーX クリア P20ml AX-038です。
スーパーXは乾燥しても柔軟性を失いません。吸着力も一般的な接着剤よりも高いため、オイルが染み出しても接着し続けます。
さらに他の接着法と違って手軽です。専用の器具を用意したり、危険な物質を含んでいません。手っ取り早く裂けた部分を修復できます。
なので、多くの方がTPEの裂けにこの接着剤を使用しています。
ただ、うまく塗れないと修復面が光沢したり、傷口が悪目立ちするのがデメリットになります。
有機溶剤による溶融接着
小さい裂けの場合は接着剤でも問題ありませんが、傷が大きい場合はこちらの方法も選択肢に入ってきます。
これは患部のTPEを有機溶剤を使って溶かす方法です。溶かしたTPE同士を圧着させ、有機溶剤が揮発するのを待ちます。最低半日ほど経つと溶剤が揮発して完全に接着します。
この方法は接着剤を使用しないため、うまくいけば驚くほど強固にくっつきます。
ネットで探したところ、一般的には次の有機溶剤が使われることが多いです。
日本ミラコン産業 両面テープはがしPRO-17 100ML 刷毛付
タミヤカラー エナメル エナメル溶剤特大 (X-20 250ml) 80040 【HTCR 3】
ここにTPE片を1対1の割合で配合して、TPEグルーで接着する方法もあるようです。【ラブドールと解説】ラブドール本格修理!接着・裂け補修編【ゆっくり解説・ゆっくり茶番劇】
とはいえ、各TPEラブドールに含まれるの可塑剤の個体差によってうまく接着できないことも多いです。
また、素材を溶かすので、うまく接着できないとさらに外側に引っ張られて形が崩れたりします。
かなり上級者向けなので、よほどこだわりがない方には向かない方法と言えます。
はんだごてを用いた熱溶着
さらに上級者向けの方法となります。
TPEは一定の温度で溶解し、冷却することで再度硬化する性質があります。この性質を利用して、熱で接着面を溶かして接着させるのがこの方法です。
こちらも素材同士を接着させるため、めちゃくちゃ強固にくっつけることが可能です。
また、既存のはんだごてなどを使用すれば、追加で必要なものはありません。
極めると、傷の手当には熱溶着が一番とおっしゃる方もいます。(TPE DOLL 修理 熱溶着)
とはいえ、かなりの腕を要求されます。適切な温度設定やスピードが必要となります。
ラブドールを既に複数所有していて、最悪失敗してもいい方のみおすすめします。
シリコンラブドールの接着剤について
シリコンという素材は化学的に安定しています。一般的な溶剤や熱ではシリコンを溶かすことは難しいです。
そのため、シリコンベースの接着剤または液体状のシリコンを使用して接着されます。
主に用いられるのは次の二つです。
信越シリコーンは市販されている接着剤です。硬化すると弾力性のある固体に変化し、強力にシリコン同士を接着してくれます。
専用修復キットとして正規代理店でも液状のシリコンが販売されています。専用と書いてありますが、ただの液状のシリコンです。これを患部に塗ることで硬化して接着します。
心配なら専用キットを買ってもよいですが、発送に時間がかかる上に少し高いです。
多くの方が信越シリコーン 万能シーリング剤 100ml 透明 KE45T-100で代用しています。
シリコンの接着する場合はこちらで問題ないです。
接着剤を使用する手順
接着剤を使用するときの手順を示します。
用意しておくものは次の通りです。
・爪楊枝
・ナプキン
・サランラップ
・ベビーオイル
手順については次の通りです。
・各切断面に接着剤を均等に塗布する
・外側にもしっかり接着剤を塗布する
・圧着して、あふれ出た余分な接着剤を綿棒で除去
・サランラップを巻いて固定
・2日ほど安静にする
特に重要なのが、圧着したときに溢れ出てきた接着剤をしっかり除去することです。
信越シリコーンはうまく取れていないと、ラブドールの肌表面で白い跡がつきます。
しっかり除去しておきましょう。
また、サランラップはかなり強く巻いてください。しっかり固定出来ていないと再度ぱっくりと割れてしまいます。
接着剤についての注意点・ポイント
使用後はチャックのついた袋にいれておく
信越シリコーンやセメダイン スーパーXは空気中の湿気に反応して硬化します。
使用後はすぐにチャックのついた真空の袋に入れましょう。
使用後そのまま放置していて、一本丸々使えなくなるケースが多いです。
瞬間接着剤は使用しない
ラブドールの裂けを修復する場合、瞬間接着剤は決して使用しないでください。
ある一部の間違った情報が発信されており、瞬間接着剤を使用してでラブドール傷つけてしまったという方がいました。
瞬間接着剤はシアノアクリレート系と呼ばれる接着剤で、硬化すると非常に硬くなります。柔軟性のあるシリコンやTPEを追従できず、くっつけることが出来ません。
さらにラブドール表面に残った瞬間接着剤が白化現象を起こします。見た目が悪くなります。
また、硬化することで肌触りも非常に悪くなります。
大切なラブドールを守るためにも、決して裂けの修復には瞬間接着剤は使用しないでください。
最悪使って良いのは、爪などの一部だけです。
あくまで裂けに対する方法であることを理解する
ちなみに、これはあくまでラブドールの裂けを修復するためのものです。
えぐれたり、素材がなくなっている場合には接着剤は意味を成しません。
大きな傷になる前に、小さな裂けの時からしっかり修理しておきましょう。
まとめ
今回は、ラブドールが裂けた場合の接着剤について解説しました。
以上となります。